きれいな音でひきましょう♪ ピアノレッスンは 想像力・創造力、そして、やり抜く力を育てます♪

グレード取得と即興演奏

〈第1回〉

1998年の秋から、私はヤマハの演奏グレード、及び指導グレードを取得するために、財団法人ヤマハ音楽振興会西日本支部のJOCスタッフをされていた作曲家のT先生に師事しました。35歳を過ぎて資格試験に挑戦するなんて、それまでは思ってもみませんでした。(あっ!歳がバレますねぇ)

きっかけは、コード進行法の勉強をしてみたかったから。クラシックピアノを学んできた私には、それまであまり縁のない世界でした。しかし、現代のピアノ指導法の多様化や、ポピュラー音楽をレッスンに取り入れようとしたとき、どうしても必要な知識だと感じていました。

試験科目にはコード進行法のほか、即興演奏や伴奏付けなど、今まで取り組んだことがなかった分野があり、受検のための勉強はとても新鮮でした。勉強を始めて1年半ほど経った頃でしょうか、試験には無事合格しました。

T先生の指導はとても厳しかったけれど、楽しかったんです。何が楽しいって?それはもう、レッスンの時に聴かせてくださる先生の即興演奏が!これを聴くためだけにお月謝払っても構わない(笑)っていうくらい。そして音も美しかったんです!

感動しているうちに、私も先生みたいになりたい!という気持ちが湧いてきました。こんなハイレベルの即興演奏は無理だとしても、もっともっと綺麗な音で弾けるようになりたい!と。

その頃私は、自身のピアノの奏法に疑問を感じていました。1からやり直せるものならやり直してみたい、とまで思っていました。そこで思い切って先生に相談しました。「先生のように美しい音で弾くためにはどうすればいいのでしょうか?」

先生は綺麗な伸びのある音を出したいのなら、身体のしなやかさや脱力のためのトレーニングが必要だと言われました。そして、「こんにゃく体操」というものを教えてくださることに・・・

                               (次回へ続く)