ご無沙汰しました。ようこ先生のピアノ教室です。
このところ、1月に生徒さんたちが参加するピアノステップの選曲や体験レッスンの対応などで、普段より多忙な日々を送っておりました。
10月も半ばをすぎましたが、今月初めてのブログ更新です。
さて3回シリーズの「年齢別ピアノ学習ポイント」、今回は児童前期です。
児童前期(7~8歳)
この時期の特徴を3項目に分けてお話しましょう。
1.音楽的感覚・感性が発達
音楽を聴いたり、歌ったり、演奏したりするなかで、その雰囲気や特徴を自分でとらえ、楽しい・悲しいなどの感情を音楽からも感じることが出来るようになります。
短調の曲を好んで弾く子供も現れます。音楽と心が結びつくような曲も選んで、レッスンしていきます。
2.指を動かす能力が最高に発達
ピアノは大人になってから始めても、趣味ならともかく、高度な技術をマスターするのは無理と言われる理由は、まさにこの時期を逃してしまった、、ということです。
この時期、ピアノレッスンでは「ハノン」など指のメカニックな訓練も始めます。また、ピアノの4期別(バロック期・クラシック期・ロマン期・近現代)の奏法の違いなども少しずつ学びます。
3.知的能力の発達
「見たい!知りたい!聞きたい!」という気持ちが芽生え、探求心も旺盛になります。弾くだけでなく、音楽にまつわるいろいろな知識欲も芽生えます。
4.主体学習が可能になる
自分で好きな曲をリストアップして将来の目標にしたり、練習計画を立てて自分でやり遂げることに喜びを感じるようになります。
レッスンでも、1から10まで「こうしなさい」というのではなく、自分で考えさせるような指導をしていきます。
おおまかに4項目でお話しましたが、もちろん個人差はあります。この時期にある程度の量をこなし、集中してピアノを弾くことができれば、高学年や中学生になって勉強や部活が忙しくなってもピアノを続けることができるでしょう。
ピアノを生涯の友と出来るか否か、この時期に掛かっている、と言っても過言ではありません。
次回は児童後期についてお話します。