きれいな音でひきましょう♪ ピアノレッスンは 想像力・創造力、そして、やり抜く力を育てます♪

導入教材

 

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9月に入り、朝晩少ししのぎやすくなってきました。芸術の秋はすぐそこまで・・・

 

先日、地元宇治の楽器店で、この度改定新版として再発売された「オルガンピアノの本」全4巻の説明会(セミナー)が開催されたので、参加してきました。

オルガンピアノの本は、1957年にヤマハ音楽振興会が編集した子供のための導入教本です。

ピアノの導入教本は、今や枚挙にいとまがないほど沢山の種類が出版されていて、中にはすぐに絶版になってしまうものもあるようです。

私は、この「オルガンピアノの本」をピアノ教師としてスタートした時から生徒さんたちと使ってきました。その理由は・・・

 

①とても簡潔にまとめられている。

②中央の「ド」から左右均等に学べる大譜表からの導入。

③子供たちに無理なく、段階的にレベルアップできる。

④日本の文化や四季を感じる選曲が魅力的で、子どもたちにも馴染みやすい。

などです。

中でも④の日本の四季や文化を感じることは導入期、特に大切だと思います。「ちらちら小雪」「あめふり」「ほたる」「えんそく」「ヨット」「そよかぜ」「たんぼのなかのいっけんや」「いねかり」「あきのゆうぐれ」「もみじ」「おちば」「ぶんぶんぶん」「ちょうちょう」・・・

一冊のなかで四季の移ろいを感じられるのです。これは、アメリカの教材にはないことです。私は一時アメリカの教本を使ったことがありましたが、「戦争ごっこ」なんていうのもあって、少し大きな子供さんならともかく、幼児や一年生に使うには少し抵抗がありました。

 

ただ、これまで3巻以降は「バイエル」や他の教本に移行していました。それは3巻以降の選曲が少し時代遅れな感じだったからです。もう少しリズミカルな曲や色々な時代の曲も欲しかったし、実際子どもたちの取っ付きも悪かった・・・挿絵は綺麗なんですが、昭和の香りが漂い、今や古臭いというイメージ。私がそう思うのだから、現代っ子たちには馴染めないと思いました。

まあ私のような昭和の人間には、ほっ。。とできるような絵なんですが、、

 

今回の改定新版を見て(この数日全4巻の教材研究をしていました)3巻以降も使ってみようと思いました。3巻以降は音階の練習も載っていて、その調の楽曲を練習するように出来ています。使いやすいですし、きっとこれなら生徒さんたちも楽しく練習してくれそうです。

 

また、4歳になったばかりの男の子が今月新入会されましたが、3~4歳のレッスンでは、ピアノを弾くということには、まだ少し無理があります。(個人差はあります)でも弾きたい気持ちを大切に、少しピアノ導入をしながら、メインは音符を覚えることと、ソルフェージュ(うたう)や音感教育です。この時期にぴあのを弾くための基礎をしっかりと身につけておくと良いですね。

音感教育のテキストをメインに、レッスンを進めていきます。

 

真っ白な子供たちへのレッスンは、私もワクワク、ドキドキです。楽しいレッスン時間を創っていきたいと思います。

 

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大切な緊張感

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             先日お散歩中に変わった雲を発見しました!

 

暑い日が続きますね。

日本列島には台風がたて続けにやってきて、関東以北の地域では被害が心配です。

北海道では広大な玉ねぎ畑が収穫直前に冠水したと報道されていました。あゝ食卓に欠かせない玉ねぎがーー、悲しいです。

台風の地域の方は十分にお気をつけくださいね。

 

 

さて、こんな広告を時折ネット上で目にするこの頃・・・

 「先生がお家に来てくれる・・・出張ピアノレッスン」

「お子様を安全な環境で・・・」

 

「安全」って、通学途上の安全を考えて言っているのかなー?そこまで、日本の治安は悪くなってないことを信じます。それにしても過保護すぎますよね。

 

いろいろと調べましたら、最近全国ネットで展開している出張ピアノ教室があるんです。営業妨害する気持ちは毛頭ないのですが、大人ならともかく、出張レッスンは子供たちにあまり良い効果をもたらさないのではないか・・・と、個人的には思います。

 

何故良くないのか?

①先生の家に行く、という緊張感がない。

レッスンに行くときの、着替えたり、忘れ物がないか確認したりする緊張感がなくなる。すると、当然レッスンそのものにも緊張感が薄れてしまう。

 

②教える側もやりにくい

生徒さんの家でレッスンするということは、親御さんが近くにいますね。そのような環境では生徒さんを叱りにくいため、けじめのある指導は不可能と言えます。

 

③週1回でもグランドピアノでの練習を

ご家庭にグランドピアノがあれば良いですが、私は導入期から週1回でもグランドピアノで練習することは大切だと思っています。小さい子供さんほど、必要なことです。

 

考えてみると、最近共働きのご家庭が増えて、小学校1年生でも夜7時を過ぎないと教室に来られないというケースも多いですね。夕ご飯も食べずにやってきて、うとうと、あくびが出てしまう生徒さんもいます。

「夜遅くても先生が来てくれたら・・・」という時代のニーズがあるのかも知れません。

一概に出張レッスンを否定することは出来ないけれど、出来れば先生のところへ通い、グランドピアノでの練習だけでなく、楽譜が棚に沢山並んでいるのを見たり、時には本格ステレオでCDなどを聴かせてもらったりすることも大切かな?と思います。

仲の良いお友達と時間が合えば、少しレッスン時間を重ねて連弾などに取り組むことも出来ます。

 

私も子供の時、先生のお宅に伺うと、レッスン室に楽譜が沢山あって、もう、それだけで興奮してしまいました。まだまだ輸入楽譜など少ない時代に、素敵な装丁の楽譜や、わら半紙(すっかり絶滅しましたが)に印刷されたような博物館にあるような古い楽譜を見せて頂いたりしました。

そういった雰囲気から、子供ってなにかを学ぶものなんです。

 

「可愛い子には旅をさせよ」

・・・親のいないところでこそ、子供は成長するものです。

 

無心で

この夏、数年ぶりにピアノコンクールに小学生の生徒さんを参加させて、今、再び「音楽とは何か」というテーマと、自身向き合っているところです。

 

コンクールは使い方次第だと常々申し上げております.。練習で追い込んだ末に、「失敗を恐れず、楽しんで弾いてね。」と送り出します。しかし、どうしても「競争」から逃れることは出来ません。「競争」は悪いことではありません。ライバルや同志から刺激を受けて、成長できることは確かなのですから。

しかし、それだけでは本当の音楽の喜びは感じえないでしょう。

 

ところで作曲家は、何故音楽を創るのでしょう?

作曲家の三善晃さんは「誰のためでもない、自分自身がただ歌うための旋律を求めるのです。その時、宇宙と交感する何かが、自分を取り巻く空気に満ち満ちる・・・たとえば、春は私たちも小鳥になりたいと思うのです。」と語っています。

「春が空気に満ちるように無心な演奏と出会いたいと思います。」とも。

 

そう、誰かに聴かせるためとか(もちろんそれも良いでしょう)良い成績を取りたいとか、上手く弾かなければ、なんていう雑念の多い演奏が巷には多いのです。

 

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     花はただそこに咲いているだけ。人目など気にしない。。

 

 

 

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                    競い合っているように見るのは人間の勝手。。

 

 

演奏という行為は「再現芸術」とも言われますが、それ以上にとてもクリエイティブなものです。自分のもっている感性や技術で新風を曲に吹き込むのです。個性がキラリと光る演奏は上手とか下手とかを超越します。

そして、作曲家と向き合うのです。作曲家が何を言いたかったのか、表現したかったのかを探るとき、そして、それが自分自身の思いと重なるとき「共感」を覚えます。自分が本当に「表現したい」という欲求が芽生えます。その時、さらに曲の美しさを探る自由が与えられるのです。

 

コンクールに生徒さんを参加させるとなると、曲をとにかくテンポで仕上げることに重点が置かれがちです。まず、ミスなく、そつなくこなせることを目標としてしまいがちです。個性など二の次になります。特に日本のコンクールはまだまだ技術偏重だと思います。最近は国際コンクールでも「個性的」な演奏が少なくなっていると言われています。

スタニラフ・ブーニンや、マルタ・アルゲリッチ・シフなど個性豊かな演奏家は、残念なことに最近は排出されていないですね。

 

聴いていて楽しい演奏・心地良い演奏に出会いたいと思います。生徒さんたちにも「基本には忠実に、でも個性も伸ばしてあげたい!」この相反する難しい課題とこれからも向き合っていきます。

 

弾き手がまず楽しむこと!

そうすれば、聴いている人にも必ず伝わると信じます。日本のピアノ教育には、まだまだそういった意識が不足しているように思われます。

 

コンクールが終わり、今、新学期からの生徒さんたちのカリキュラムの見直しを進めています。

一人一人が音楽と楽しく、そして真剣に向き合って欲しいという気持ちは、いつも変わりありません。

 

立秋に・・・

残暑お見舞い申し上げます。

今日は立秋ですね。残暑というにはあまりにも暑く(今日も京都は38℃の予報)私もすでにヘロヘロなんですが、教室のピアノも夏バテ状態。

音がモアーンとして、時折妙な共振音が出ます。ピアノは温度と湿度に非常に敏感で、本来なら24時間22度前後の場所に置いてあげたいのですが・・・そうもいきませんね。

今週はレッスンも夏休みを取らせて頂きます。ピアノもしばし休養です。

 

ところで先日、あるご父兄の方から言われました。

「先生、お元気ですよねぇ。。風邪とか引かないのですか?熱さでバテることは?」

はぁ・・・実は年に一度くらいは風邪も引いてますし、東京育ちの私にはこの京都の暑さはかなり応えるんですよ。風邪はレッスンが一区切りついた春休みや冬休みに引いておくことにしています(笑)今しか引けない!みたいな・・・

 

「へー、、そうなんですね。でもお元気!何か特別なものを飲んだり食べたりしているんですか?」

んーーそうですね、朝は野菜とフルーツのスムージーにバナナ黒酢を少し入れて飲みます。そのほか梅サワーも夕方飲みます。レモンのはちみつ漬けを作っておくと、疲れた時に色々と利用できますよ。

あとは、バランスの良い食事(お肉もお魚も野菜も欠かさずに)でしょうか。

 

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今日はお昼ご飯の時に「こんにゃくマリネ」を食べました。さわやかで、意外な美味しさでしたよ。

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私たちピアノ教師は、夕方から夜が仕事なので、作り置きおかずはレパートリーが豊かです。朝作っておくと夕方には味が浸みるマリネや煮物・スープはフル活用です。

最も暑い今の時期、目でも楽しめる鮮やか野菜は食欲を増してくれますね。

 

最近は疲れやすかったり、集中力がない子供さんも増えています。噛みごたえがある食品やビタミンE・B6・B12などを積極的に摂ると良いようです。

市販されているおやつ(スナック類・焼き菓子)などは、できるだけ摂らないようにしたいものです。何故って?あれは添加物の宝庫ですよ。子供の頃から食べていたら身体にどんどん悪いものが蓄積されていきますね。

私が子供だった昭和40年~50年代は、おやつと言えばおにぎり(夏は焼きおにぎり)や焼き芋!祖母が作ってくれた白玉や寒天みつまめは、今は自分で作っています。

 

そんなお話をいろいろとしていたら、ブログの新カテゴリーをリクエストいただきました。「ようこ先生のとっておき作り置きレシピ」とか・・・

三日坊主になりそうだけれど、とりあえず開設してみようかしら。

 

 とにかく、バランスの良い食事で、元気に残暑を乗り切りましょう!

一期一会

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暑い日が続きますね。生徒さんたちは夏休み!

充実した日々を過ごしていますか?

宿題は早めに終わらせて(笑)・・・ピアノ弾きましょう!

 

さて、先週は定期レッスンの方はお休みでしたが、ある日一本の電話が入りました。

「あのー、、先生はワンレッスンされていますか?」

私は、目的によっては小さい生徒さんでもお引き受けするので、事情を詳しく伺いましたら、なんでもピティナのコンペの予選に通過し、本選の課題曲からロシアン奏法のテキストの曲を選んだとのこと。

それで、ロシアン奏法を教えてくれる先生を探している、とのことでした。A2級(就学前幼児)ということもあり、私は快くお引き受けしました。

 

レッスン当日はお車で遠方から来て頂き、最初は生徒さんも疲れた様子だったのですが、レッスンを始めると、みるみるうちに奏法を習得!きれいな音になっていきました。

これには私もビックリ!さすが予選を通過するだけあって、才能に恵まれているとお見受けしました。お聞きしますと、おばあさまがピアノの先生なんですって!環境にも恵まれているのでしょう。

それに幼児の「真似する能力」が開花!習得が早いです。

 

お母様から「先生のレッスン、子供にわかりやすく楽しくて、本当に良かった!」と言って頂きました。生徒さんも帰る頃には疲れた様子もなく、ご機嫌になりました!

 

たった1回のレッスンでも、生徒さんへの思いが膨らみますよ。

一期一会に感謝。コンペ本選も頑張ってほしいです。応援していますね!

 

※ワンレッスンというのは、1回だけ、あるいは不定期で1回ずつのレッスンのことです。

 

前進

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昨日・一昨日はPTNA ピアノ・コンペティション京都地区予選が京都市東部文化会館で開催され、当教室から2名の生徒さんが参加しました。

PTNAのコンペは就学前の幼児から大人の部門まで、コンクールとしては日本最大規模、そしてハイレベルなことで知られますが、今年は私の教室からも5年ぶりに生徒さんを送り出すことが出来、大変誇りに思うとともに、やり遂げた充実感で満たされています。

 

お二人の生徒さんとも、事前にケガや風邪などアクシデントがあったにも関わらず、逃げることなく、立派に本番の演奏に臨みました。

コンペは課題曲が指定されているため、同じ曲を弾く参加者が多数いるなかでの演奏ですので、プレッシャーはかなりかかると思います。雰囲気も発表会やステップとは大きく異なります。

 

本選に進出できるのはほんの一握りです。勝ち負けではなく、コンペを目標に頑張ったことを高く評価したいと思います。確実にレベルアップしましたよ!

逃げ出したくなるような雰囲気の場で、しっかりと演奏できたこと、それだけでも素晴らしいことです。

 

この数か月間、ピアノ、ピアノ、ピアノ~~と一筋に頑張りました!

さあ、待ちに待った夏休み、色々なことにチャレンジしたり、体験したりして、視野を広げて欲しいな、と思います。

「ピアノだけ弾いていてもピアノは上手くならない」と、いつもお話している私です。いろんな経験や人との出会いを大切に・・・それらがやがて、音として響きだすのです。

何事も、バランスが大切ですね。

 

生徒さんの練習に付き添い、見守ったご父兄の方も本当にお疲れ様でした。

また、次のステップに向けて、日頃の練習も着実に頑張って欲しいと思います。

 

記憶

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今朝もストレッチ&ヨガを終え そのまま仰向けになった

心地良い疲れに目をとじると いっそう騒がしい蝉しぐれ

母が逝った日の音だ・・・

 

危篤状態だった前の晩は 梅雨明け前の蒸し暑さ

押しつぶされそうな気持ちを振り切ろうと

外の空気を吸いたくなった

 

表通りに出ると

東京タワーが背伸びしていた

塔の最先端の光が 天に届く星に見えた

 

あれから10年

今日は母の命日

 

百合の花ような凛とした空気が 部屋に漂う

母が降りてきている

 

普段は思い出すこともなくなった母のことを

今日だけは思い出してみる

 

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