雨や風、温かさと寒さ・・・
このところ天候不順ですが、これも春の特徴ですね。
昨日は「ロシアンメソッド」のテキストを、この春カワイ出版から出版された、松田紗依先生の出版記念パーティに招かれました。
場所は、京都の迎賓館!?と呼ばれる、京都ホテルオークラでした。
紗依先生のことについては、以前にも投稿しましたが、イギリスのロイヤルアカデミーオブミュージックの教授から「ロシアン奏法」を学び、帰国後この奏法による導入教本の作成に着手。当初は手書きの自費出版など地道な普及活動をされ、30年目の今年、本格的な出版に至りました。
私は手が小さくて、一度はピアノを諦めたのですが、20歳くらいのころから、自分に合った奏法を自ら模索していました。その時、東京で師事した先生が「ロシアン奏法」だったのです。私が師事していた時、既に70歳を超えておられましたが、先生のお宅にはスタインウェイと小型のベヒシュタインピアノがあり、私はいつもベヒシュタインを弾かせていただいたのです。テクニックはもとより、音色に繊細な感性を求める先生でした。それまで自分が受けてきたレッスンとは、だいぶ違うものでした。
先生は手の小さな私に、
「手が小さくても、弾ける範囲の曲を美しい音で奏でること」が大切。とおっしゃっていました。そして、これが私の目標になりました。
また、私に指導者になることを薦めてくださったのも、この先生でした。
しかし、結婚により京都に移住することになり、2年ほどの短い師事となりました。
京都では、ピアノに関しては孤独の日々・・・自分なりに模索を続けました。
そして今から10年ほど前に出会ったのが、松田紗依先生です。先生が初めてセミナーをするにあたって、アシスタントも務めさせて頂きました。
「ロシアン奏法」という言葉はこの時初めて聞きました。しかしそれは、前述した先生の弾き方と同じでした。
紗依先生はとても人間的な魅力にあふれています。先生とおしゃべりすれば、何時間でも芸術談義に花が咲き、止まらなくなってしまうんです。先生というよりも、私にとっては何でも相談できるお姉さま的存在です。
パーティーにはカワイ出版の取締役常務もご列席されました。
松田先生の教え子の素晴らしい演奏も披露されるなど、お食事をいただきながら、華やかな楽しいひと時でした。
ピアノ奏法の壁にぶち当たり、奏法を模索し続ける指導者同士も、笑いあり、涙ありのお話に花が咲きました。
記念品は素敵なガラスのペン立て
現在、セミナーや研究会は全国で開催され、紗依先生は京都の宝から日本の宝へ飛躍を遂げています。
これからますます、日本のピアノ教育は進化することでしょう。
私もまだまだ勉強です!
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