きれいな音でひきましょう♪  ピアノレッスンは 想像力・創造力、そして、やり抜く力を育てます♪

表現することって?

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                        宇治川朝霧橋からの夕焼け

 

私は今、今週末に開催される神戸での演奏会に参加する為、追い込み練習に入っています。(今回体調と相談しながらの練習だった為、今ちょっとあせってますぅー!)

 

曲を練習する過程では、まず、指がきちんと音を捉えるように練習を進めていきますが、同時にどんな音が欲しいのか?ということを明確に頭の中に描くこともします。譜読みの段階から、自分の描きだしたい音楽を創り上げていくようにしています。そうしなければ、どんなに素晴らしいテクニックを持っていても、奏法にこだわっていても、空回りです。

 

そしてピアノから離れている時間には、作曲家のことや曲が生まれた背景なども調べたり、写真や絵をみたりもします。そうすることで、作曲家がより身近になり、その曲に共感できる要素を見つけることが出来ます。

 

私は若い頃、レッスンではバッハはただ難しいだけ、「つまらなーい!」と思っていたし、他の曲も何か自分の持っている感情とは重ならない、要は共感できないものも練習しなければならず、今のように「この曲はこう弾きたい!」という思いはないまま、ピアノレッスンを受けてきた気がします。若い頃はそれでも仕方ないかもしれませんね。

どんなことでも同じだと思うのですが、基礎を勉強している間は、とにかく数をこなしてテクニックを身につけることが大切です。もちろん表現の仕方を学ぶことも必要です。

 

余談ですが、どうも私は「先生に教えて頂く」ということが大変苦手だったようで、(今でも・笑)先生に「こうしなさい、ああしなさい、」と言われると練習する気をなくしてしまうのです。(これは親子間の「練習しなさい!勉強しなさい!の言葉がけが逆効果なのと同じ!)

その代わり、(当時は)レコードやラジオのクラシック番組をよく聴いていました。「この曲は素敵!こんな風に弾けたらなー」などと、まだまだ自分には手の届かない曲を聴いてはピアノの夢に思いをはせ、ピアノの先生の模範奏などには目もくれない悪~い子供だったのです。(父はそんな私を芸術家肌だと称賛していた。笑。)

そのためか、先生に気に入られるような生徒にはなれず、先生の他の門下生の演奏とは逸脱していて、きわめて「唯我独尊」的、自己流演奏を身につけたのでした!

しかし、そのことがある意味で正解だったことに気が付いたのは大人になってからでした。20歳ころから師事していた先生に出会って、私が少なからずロシアン奏法に近い演奏をしていたことに気が付いたのです。手が小さいことも私の奏法の方向を否応なしに導いていたようです。

 

さて、ピアノレッスンでテクニックを身につけ、表現する技術を身につけて、さあ曲を弾きましょう、となったとき、そこで表現したいものっていったい何なのでしょう。プロの演奏家でテクニシャンで超絶技巧を難なく弾きこなす人が、必ずしも人に感動を与えられるかと言うと、そうとは限りません。私もこれまでに様々なピアノストの生演奏を聴いてきましたが、「鳥肌が立つ」「涙が出る」「身震いがする」そんな演奏にはなかなか巡り会えないものです。でも、そもような感動演奏は生涯忘れない思い出となっています。

 

そこで、ピアノを学んでいる若い方々にアドバイスしたいのですが、表現したいものを表現する力を養うには、ピアノだけ弾いていてもダメだということです。たとえば、海や山に出かけて自然の懐を感じたり、美術館に絵などを観に行ったり、様々な本を読んだり、スポーツをやったり、人とおしゃべりしてコミュニケーション力を養ったり・・・と、とにかく色~んな経験をバランスよく重ねることです。そのことが、将来本当の意味でレパートリーを広げることにつながっていくと思うのです。自分がしてきた経験(良いことも悪いことも)が個性となって、すべてピアノから響き出すのです!

 

今回の小品を弾くにあたって、私はいつになく「聴いてくれる人を感動させたい」と思っています。いつもなら「上手に間違えずに弾きたい」とか「自分で演奏を楽しもう」とか、「落ち着いて弾けたら・・・」など、気持ちは自分に向いていました。しかし今、何か自分の中で変化が起きている・・・

 

今回弾く曲は、ここ数年奏法を見直しながら勉強し直してきたバッハの基礎「インベンション」からホ長調フィンランドの作曲家カスキの「泉のほとりの妖精」。バッハの曲は今、楽しさ・美しさを感じ、いつも新しい発見をしながら弾いています!そしてカスキの方は、私自身の子供の頃の追体験のように、明確に風景が見えるのです。2曲とも「こう弾きたい!」という気持ちがハッキリしていたので、選曲しました。

少し上達した子供さんなら弾ける曲ですが、私はオトナの演奏をしたい!思っています。

 

んーー、やっぱり楽しみ! 楽しまねば! 楽しむぞー!