映画「アナと雪の女王」の大ヒットで、《♫ありの~ままのぉ~♪》と歌う子どもたち。
「ありのままで」という言葉も流行っていますよね。
今日はこの「ありのまま」を受け止めることから、ある事例を通してコーチングを考えてみましょう。
ある日、買い物帰りに住宅地の玄関先で、3歳くらいの男の子が転んで「ギャーッ!」と泣き叫んでいました。
そばで、お母さんも叫んでいます。
「なに転んでるのーー‼」と凄いけんまくです。
「こんな処で、なんでころぶのぉ~~‼」
男の子は鳴き声をさらに大きくしてわめいています。そして「イター!イター!」と叫び出しました。
すると、お母さんは、
「痛くない!痛くない!自分で転んだんでしょ!」と怒鳴っています。
確かにお母さんは痛くないでしょうけれど・・・
私はこの光景を見て悲しくなりました。これでは虐待に近い仕打ちです。
子供でも大人でも転ぶときは転びます。
こんな時はまず、「転んでしまった」という事実をしっかり受け止めてあげるべきですね。
「なんでころぶの~」と言われてもねぇ・・・
「痛くない」って??痛いから痛いといってるんでしょーーー!
と、私の方がだんだん腹立たしくなってきて、泣きたくなってしまいました。
もしもこのお母さんがすべての事に、この調子で子供さんと接しているとしたら・・・他人ごとながら考えてしまいました。
転ぶ=失敗
失敗(ありのまま)を受け止める、許す、そして愛情をそそぐ。
「転んだねー。」
「うん、痛かったね。」
「お薬つけようか。」
・・・・
決して、否定的な言葉をかけないで。
こんな時こそ、子供が親の愛情を感じる絶好の機会なのです。
何か問題が生じたとき、そこで、ぐっと子供の気持ちは親の方へ向きます。そして信頼関係が生まれます。
これは親子関係だけでなく、すべての人間関係に当てはまることですね。
コーチングはまず、相手と信頼関係を築くことから始まります。