ドビュッシーの「塔」というピアノ曲、その背景にあるものについては、10月13日のブログに書きました。
そして、とうとう、「インドネシア芸能への招待」(宮川厚一著・東京堂出版)なる本まで買い込んで、すっかりインドネシアにはまってしまった・・・
ガムラン音楽の特徴などのページを先に読み、まだすべてを読んではいないのですが、舞踊のことが書かれているページで、「学び」のあとの日々の「学び」という内容が心に留まった。
それは、インドネシアのバリの踊りの先生は、基礎をしっかりたたきこんだ後、各踊りについては、あまりみてくれない。ということ。踊り手を育てる方法として、一見非合理的な感じがするが、結果的には良い踊り手が育つということを知っているのだという。
自分で考えて、自分から探求する心。それこそが、個性的な芸を身につける上で、大切なのだ。「受け身の気持ちでは身に付かない」ということだ。
これは、ピアノなど楽器の演奏をマスターする時も、同じではないかと思う。先生に言われたことだけしていても、ただレッスンに通ってくるだけでも、上達は難しい。
日本人の多くは一般的に「自分で考える」ということが苦手なのではないか?と思っていたが、それでは個性も育たない。
原因は日本の教育の「教えすぎ」にあるのだと思う。
自分で考えさせる余白みたいなものを、残しておきたい。
ピアノレッスンにも生かせる考え方だと感じた。