2月も終盤ですね。このところ日が伸びたので、夕方レッスンに来られる生徒さんの表情も明るい感じです。春はもうすぐそこまで来ています!
さて、先週末の2月21日(日)醍醐地区ピアノステップが開催され、当教室の生徒さんも多数参加しました。
今年は2月に入ってからインフルエンザが大流行し、生徒さんたちも順番に感染して・・
風邪も流行っていますね。実は私も2月11日の建国記念の日に発熱し、一日しっかりと休息させてもらいました。今回はステップ指導を休めないという気の張りのせいか、根性で!?直し、翌日は何もなかったようにケロッとしてレッスン出来ました!
生徒さんたちも、皆さん予定どおり参加出来て、本当に良かったです!
内藤晃先生によるトークコンサート。素敵でした!
さて、ステップが終わって初めてのレッスン週間でしたが、ステップでアドバイザーの先生が書いてくださったメッセージを読みながら、生徒さんたちと、もう一度演奏曲の復習をしました。
生徒さんたちの感想は・・・
「本番が一番うまくひけたよ!」
「舞台袖では緊張したけど、弾き始めたら楽しくなって上手くできた。」
「先生が舞台袖で見ていてくれたので、心強く、楽しんで演奏で来た!」
など、多くの生徒さんがステップを楽しめたようです。
しかし、その一方で、
「先生、ボク、間違わないでちゃんと弾けたのに、なんでSがもらえないの?」
「小さくひくところ、大きく弾くところ、自分では違いをうまく弾けたつもりだったのに・・」
楽しく弾いたけれど、ちょっぴり不満の声も・・・
そうですね。ステップは評価がS・A・B・C・Dと5段階ですが、Aがもらえれば、完成度も高く、上手に弾いた・・・という感じです。
Sの評価基準は「感動の度合いが非常に大きい演奏」と書かれていますね。
そう、間違いなく弾けて、ピアノやフォルテなどのデュナミークがきちんと表現出来ていたとしても、Sはもらえないんですね。
キーワードは「感動!」
聴いている人に感動を与える演奏をするためには、音色をさまざまに変化させたり、
リズムの躍動感をきちんと掴んで演奏したり、ちょっと難しいかもしれないけど、「アゴーギク」とよばれる、音楽の言いまわしとでもいいましょうか、ニュワンスのようなものが必要なんですね。
そういったものを表現出来るようになるためには、ピアノだけ弾いていてもダメなんです。オーケストラの曲を(出来れば生の音)聴いたり、印象派の絵画(光と影のニュアンスを学ぶ)を見たり、他にもいろいろな経験をしてほしいな・・・と思います。
人は生きていると、いつも楽しいばかりではありません。ハイテンションのときが続くわけでもありません。時に悲しんだり、淋しくなったり、優しくなったり・・
音楽も同じです。明るい感じで始まっても、転調で途中暗い感じになったり、メロディの感覚で淋しいとか、柔らかいとか、優しいなど、様々に変化します。それを表現出来るようになるためには、色々な経験や教養を身につけなければ・・と思います。もちろんそれを表現できるテクニックを身につけなければなりません。
音楽も絵画のように光が当たっているところと、影のところがあるのですね。
今回も舞台の上で、みんなひとまわり大きくなりました。それぞれに次の目標に向かって、また頑張りましょう。
素敵な演奏をありがとう!
ご父兄の皆さまも、お疲れ様でした。