あっ!という間に9月も残り2日になってしまいました。
先週末は久しぶりに稲荷山にトレッキングに行ってきました。この時期、秋海棠(しゅうかいどう)というピンクの花が楽しめるコースがあります。夏の間、家に引きこもりがちでしたので体力の衰えを感じながらも、美しい花に癒されました。
ブログの更新がなかなか出来ず、楽しみにして下さっている方には、本当に申し訳なく思っております。
今日は、最近レッスンをしていて感じたことを書いてみたいと思います。
私はレッスンで、最後に模範奏をする時があります。生徒さんが、とりあえず音を楽譜通りに拾って弾いてはいるものの、全く音楽になっていない、あるいは、そこそこ弾いているが、弾きにくそうにしていたり、弾き方そのもの(奏法)が違っている時などに。
音が間違っていなければ弾けている、と思っている生徒さんが意外と多いものです。楽譜を音楽にするということは、理屈以上に「感覚」「センス」といったものが必要なんです。
ですから、音楽のレッスンで一番大切なのは、音楽的な耳を育てることです。耳のよい子供は、自分で奏でている音楽の良し悪しが自分で分かるので、あとは弾きやすい奏法や、綺麗な音が出せる奏法を学ぶことが出来、自分でも探っていくことができます。
しかし、なかなかそれが難しい生徒さんもいます。導入段階から同じように指導しても、耳が育たない子供もいます。これは環境や、生まれつきの才能もあるのではないかと思います。
弾いて、自分で判断できない子供の中には、音が間違っていても全く気が付かない場合もあります。このような場合は、レッスンを進めることが至難の業となります。
耳のよさだけではありません。観察力も大切です。「見よう見まねで」という言葉がありますが、これも、私が弾いているときに、じーっと見ている生徒さんと、ぼーっとよそを見て時間など気にしている生徒さんとでは、上達に大きな違いが出ます。
私は「よく見ているのよ」と言って弾くのですが、それでも私の顔ばかり見て(笑)「そんなに見つめないで~」ということも…💦
音楽のレッスンは五感をフルに使わないといけませんね。
えっ?鼻は使わないでしょ?って??
いえ、よい音楽は香りたつような美しさを醸し出すのです。
日頃から、音楽を聴いたり、自然に歌っている環境下にある子供さんは、ほぼ問題ありません。
ブログでも何度か書いていますが、音楽を家族で楽しむ環境を是非作ってくださいね!