きれいな音でひきましょう♪ ピアノレッスンは 想像力・創造力、そして、やり抜く力を育てます♪

読書の秋

朝晩ずいぶん涼しくなりました。きょうは中秋の名月ですね。雲が多いですが見えるでしょうか?

 

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さて、楽しみにしていた本が届きました!

ピアニストであり、ドビュッシーの研究家・文筆家でもある、青柳いづみこ先生の「どこまでがドビュッシー?」という本です。ずっと気になっていたのですが、先生から直接サイン入りで送って頂きました!

青柳先生は、井伏鱒二太宰治らが集った東京・阿佐ヶ谷文士村に育ちました。芸術的な空気を沢山吸って育ったのでしょうね。江戸っ子らしい歯切れの良い文章。センスの良さが光ります。

 

ところで私は、小学校2年生の秋のある日、父の書斎のステレオから流れ出てくるある音楽に「ビビッ!」ときてしまいました。それまでにも色々な音楽をBGM的に聴いていたのですが、、たとえばラヴェルボレロを聴いて踊りだしたり、ベートーヴェンの田園交響曲シューベルトの未完成交響曲、そしてビートルズカーペンターズなども聴いていました。その頃、NHKで「ピアノのおけいこ」という番組が放送されていて、講師をされていた東京芸大の田村宏先生による教則もののレコードなんかもよく聴きました。(これは、BGMではなく、「聴きましょう!」とステレオの前に連れていかれた(笑)

 

しかし、その曲との出会いは特別でした。なんとも表現しがたいけれど、子供心に「宇宙に行けそうな曲」だと思ったのです。その曲名はドビュッシーの「アラベスク第1番」。一度聴いただけで虜になってしまいました。父親にねだって毎日のように聴かせてもらっていました。そして、ある日家族で銀座にお出かけしたとき、ヤマハ銀座店で楽譜を買ってもらいました。当時は輸入楽譜は売り場の棚には陳列されておらず、カウンターに行って係りの人に倉庫から出してきてもらうのでした。楽譜がいかに貴重品だったかと思われます。当時のことを今でも鮮明に覚えています。

     

しかし、買ってもらったものの、小学校2年生の私に弾きこなせるわけがありません。はーー、天才じゃないし!とりあえず冒頭の2小節を弾いて(立ったままペダルも踏んで!)かなり感動した記憶があります。その上、こんなに沢山の音符がアリの行列、いや、おたまじゃくしが溢れかえっているように並んでいる楽譜とも初めて出会ったのでした。「いつかこの曲を弾けるように頑張ろう!」とも思いませんでした。ちょっとかけ離れすぎていたんですね。違う世界というか、、

 

とにかく、ドビュッシーと劇的な出会いをしてしまった私。幼少期を過ぎ中学3年生になった頃からでしょうか、ドビュッシーを弾きたい!という気持ちが強くなり、かなりマニアックな世界へとひきずりこまれていくのです。ドビュッシーのことなら、すべて知りたくなりました。

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そして今日、私の本棚にあるドビュッシー関連の本がもう一冊増えました。私は自称ドビュッシーの研究家、と言いたいところなんですが、青柳先生には到底及びません。

 

この週末の連休は、読書の秋をこの本でスタートしようと思っています。

 

 

直筆サイン入り書籍は青柳先生のオフィシャルサイトからお申込みできますよ

ondine-i.net