今日は「大寒」。一年のうちで最も寒い頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?
温かいものを食べて、元気に乗り切りたいですね。
コーチングシリーズ、第4回。
今日は「ビジョンと目標」についてです。
「ビジョンは燃料、目標はものさし」と、イー・ウーマン代表取締役の佐々木かをり氏は、著書「自分が輝く7つの発想」のなかで述べています。
例えば、何か新しいことを始めるとき、「目標は○○です。」と語ります。○○の2級合格とか、○○の曲が弾けるようになることなど。その時、いつまでに?とか、今度の検定で、など、ゴールを決めると思います。ゴールを決めないと、なかなか目標は達成できないものです。
でも、ゴールしても、目標を達成できない場合も多いですよね。その時はゴールを、新たなスタートラインにすればよいわけです。そうやって、目標が達成できなかったとしても、少しずつ前進していけるのですね。
それでは、目標は何のための目標なのでしょう?資格だけ取っても、曲が弾けるようになっても、それだけで良いですか?
★資格を取り○○の仕事をして、社会の役に立つ自分になりたい。
★○○の曲が弾けるようになって友人の前で披露したい。拍手をもらいたい。褒められたい。など・・・
そうです。「具体的な映像として想像することができる光景」これが「ビジョン」です。ビジョンを持つ、ということは将来の自分の姿、未来像を映像として描くこと。ビジョン(燃料)があるから目標に向かって頑張れる、という訳です。
*「ビジョン」という言葉は「ハイビジョンテレビ」などの言葉にもありますが、「映像」とか「光景」という意味。「ビジュアル」の仲間。
ピアノを教える時も、ご家庭でも、ただ「練習しなさい!」と大人が言っても、子供はなかなか動きません。
「ピアノは好きだけど、練習は嫌い!」これ、みんな同じです。練習しないで弾けるのが理想だったりします。それは私も同じ思い!?・・・(笑)
ところが、ビジョンを持たせると、子供だって変わるのです。
♬発表会で素適に弾きたい!
♬お家の人に褒められたい!
♬ご褒美がもらえるかも!?
♬○○ちゃんに負けないで、上手になりたい!(あまり過度な競争意識は良くないですが)
♬がんばったらピアノの先生になれる!
もちろんこういったことは、はじめは大人が気持ちを誘導していきます。そして、だんだん自分で考えられるようになっていきます。
コンペティションやステップ、発表会に向けて生徒さんに記入してもらっている「セルフコーチングシート」は、まさにこの「ビジョン」をもってもらうためのものです。
一般にステージ経験が多い生徒さんが、少ない生徒さんよりも上手くなるのは、ビジョンを持って目標にチャレンジする機会が多いからなのです。
やがて、練習することにも楽しさを感じるようになります。
そして私自身も、「生徒さんが上手に楽しんで弾けるようになる」ことを目標に、指導にあたっています。
「ステージで弾き終わった時の生徒さんたちの笑顔☺」それこそが、私のビジョン!
ピアノ教師として至福の瞬間です。

自分が輝く7つの発想―ギブ&テイクからギブ&ギブンへ (知恵の森文庫)
- 作者: 佐々木かをり
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2001/12
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