きれいな音でひきましょう♪ ピアノレッスンは 想像力・創造力、そして、やり抜く力を育てます♪

受験とピアノ、両立する秘訣は?

Q:今、娘は中3です。中学生になってからは部活や勉強が忙しくなり、ピアノの練習時間が少なくなりました。親としては、いつも練習不足でレッスンに伺い申し訳ないと感じています。受験のことも考えて、ピアノを続けさせるか、やめるか、迷っているところです。先生は手が小さいというハンデを乗り越えてまで、続けてこられたのはなぜですか?

また、ピアノを続ける秘訣があれば、教えてください。

 

A:あっ!手が小さいことはマイナスだけではないのです。それをお伝え出来ていなかったようです。大きければ必ずピアノ向き、というわけでもなく、手の大きさは基本的には弾ける、弾けないとは関係ないんですよ。続けてこられた理由は一言でいうと、「ピアノが好きだから」です。

・5歳の時ピアノの音に魅せられた。とりつかれたとも言える。

・手の小ささが、「頑張る」体質を育てた?いや、「ふんばる」かな?

・折れたり壁にぶち当たっても、必ず励ましてくださる人がいた(出逢えた)から。

・一生かかっても「弾けるようになりたい曲」があるから。

・音楽が自分の人生と心を豊かなものにしてくれるから。

・ピアノを通して、音楽の魅力を生徒さん達に伝えたいから。

・今となっては、自分の人生そのものになってしまったから。 etc.・・・

 

続けてきた、と大きな声では言えないところが苦しいんですけどね(笑)もともと演奏家とか、専門家になるつもりはなかったし、挫折して暫くピアノから遠ざかっていたことも事実です。でも、その「挫折」が自分を強くし、「ピアノ教師になろう」と決意した引きがねになったんです。本当に好きでなかったら出来ない仕事だし、何も問題なくまっすぐ来た人には(そんな人いないと思われますが)逆に出来ない仕事だと思っています。

親御さんの中には、ご自分のお子さんには失敗や挫折をさせたくない、とお思いの方もおられるでしょう。でも、人間は失敗・挫折してこそ、だと思います。(ちょっと乱暴でしょうか?!)

中学生でしたら、やめるか、続けるか、ご本人の意志に任せてはいかがでしょう?無理やりやめさせたら将来恨まれるかもしれませんよ(笑)たとえ今、自分の意志でレッスンを休んだとしても、本当にやりたければまた再開すればよいのです。親御さんがやりなさいと言ってやれるものでもなく、ピアノは本当に意志が強くなければ続きません。

受験とピアノを両立している生徒さんからは

・マイペースで細く長く続けたい。

・ピアノを勉強の合間の、気分転換として弾いている。

・ピアノを弾いた方が、心身のバランスが取れる。

・ピアノを弾くと、頭がスッキリして勉強もはかどる。

・何がなんでもやめるのは嫌だ!

などの声を聞いています。

私の教室では、中学生以上の生徒さんには、ご本人のキャパシティを超えないように、よく相談しながらレッスンを進めています。短時間でも効果が上がる練習法を考えたりと、工夫しています。

今は進度が停滞気味でも、続けることに意味を感じて頂きたいと思います。

「継続は力なり!」です。

*もちろん音楽大学など、専門の道に進まれる方は別ですが。

 

続ける秘訣ですかー?

とにかく「焦らないこと」ですね。

今の時代は、どんなことでも、結果を早く求めようとする傾向にあります。時間をかけないと出来ないことや、わからないこともありますから。「心と音楽」が結びついた人は、おそらく一生ピアノを愛するでしょう。

ピアノに限らず、どんな分野のことでも、一生かかって勉強していくものです。

 

ご参考になりましたでしょうか?