きれいな音でひきましょう♪ ピアノレッスンは 想像力・創造力、そして、やり抜く力を育てます♪

みんなちがって・・・

生徒さんのお母様から、時折こんな質問をお受けします。

「うちの子供と同じくらいの子は、皆どの位弾けるのですか?」

この質問、実は大変困る質問です(苦笑)。

その上ご自分のお子さんの態度に、「もううんざり!」といった様子のお母様。そういう方に限って私から見ると、とっても素直で、一生懸命ないいお子さんだったりするんですが・・・「子育て」は長い道のり、やはり大変なんですよね。

「ピアノが早く上手になってほしい!」習わせている以上、親御さんも指導者もそう思うのは当然です。そして教則本の進度など、目に見えるもので優劣をつけてしまいがち。

ピアノ指導を始めて24年、何人もの生徒さんを教えてきました。しかし、一人として同じ進度で進む生徒さんなどいないのです。始める年齢も、使用する教則本も、好きな曲の志向や得意分野も違う。そして、なんといっても伸びる時期がちがう!

もしもみんなが一緒にすうーーっ!と進んで伸びていったら、私の仕事はさぞ楽であるとは思うけれど、つまらないだろうなぁ・・・

今日も十人十色の生徒さん達からいろんな問題提起をされ、それをいかに解決するか、試行錯誤の日々。ある時は苦しみ、悩み、そして喜びを分かち合っています。私は生徒さんたちから「学びの機会」をもらっているのだ、と思っています。

 

器用で呑み込みがよく、何でもささっとやってのける子供と、何をするにも時間がかかるけれど、忍耐強く努力できる子供、さてどちらが優れているでしょう?

こたえは両者とも優れている、ということです。それぞれの輝きをすべての子供たちは持っているのです。

大切なことは、「待つ」こと。そして子どもたちの「長所」を認めてあげること。「ありのまま」を受け入れてあげることです。親御さんや教師が変われば、子供も変わります。

 

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「みんなちがってみんないい」

これは、金子みすゞさんの有名な詩ですが、この詩を読んで皆さんは現実的ではないと思われるでしょうか?

芸術は個性が創りだすものなのです。