1月も下旬に入りました。
この数日、京都は雨模様です。久しぶりの雨で少し喉や肌が潤う感じで嬉しいです。
先週、宇治川畔にある恵心院(けいしんいん)という小さなお寺に行ってみました。
水仙も咲き出し、ロウバイ(黄色い梅のような花)のつぼみが膨らんでいました。季節は少しずつ春へと向かっていますね。
昨年から続くコロナウイルスの感染拡大の中、「ピアノを習いたい!」と希望する子供たちが増えています。私のところにも、昨年秋から3名の新入会がありました。
サッカーをやっていた小二の男の子や幼児、そして高校生の初心者、と様々ですが、皆自分の意志で習い始めています。
コロナ禍ゆえ、おうちで一人で出来るピアノは、習い事の中でも人気のようで、お世話になっている楽器店のT社長によれば、「電子ピアノはメーカーで在庫切れを起こすほどの人気で、よく売れている」とのことです。
本来ならアコースティックピアノでの練習をおススメするところですが、いろいろ事情がおありのようで、電子ピアノでも入会していただいています。
音楽をすることで、コロナに負けず少しでも元気に過ごしてほしいものです。
昨年末は教室で個人発表会をしましたが、なかなか皆で集まっての発表会が出来なくて悩ましいところです。皆で集まって、他の人の演奏を聴くということの大切さを実感しています。始めたばかりの小さいお子さんなどは、同じ歳くらいの子が上手にひいていたりすると、それが刺激になって、突然すごく頑張りだすことが多々あります。
今はどうしても井の中の蛙になりがち💦
早くコロナが収束して、大海を知ることができる日がくることを願ってやみません。
しかし、生徒さんの中にはYouTubeなどで一流のピアニストの動画を観たり、小さい子どもたちのコンクールの模様などを観て勉強している方もいますね。これも大海を知る一つの手段ではあります。
えっ??先生よりわかりやすいって??
うわー!負けてられませんねー。実はこの私も動画で一流ピアニストの演奏を「見る」のが大好きですよ。私が子供の頃はレコードしかなかったですからね...
初めてアルゲリッチの動画を見た時は、興奮して眠れなかった(笑)と同時に、こうやって弾くのかーー!!と驚愕したものです。
今の子供たちは本当に恵まれていますね。YouTube、どんどん活用して上手くなってほしいです!
私のイチオシ!最近の一番のお気に入りはこちら。
ベートーヴェンの「合唱幻想曲」です。至れり尽くせりの共演、贅沢です!!
Ludwig van Beethoven: “Choral Fantasy” op. 80 - Seiji Ozawa, Martha Argerich
この「合唱幻想曲」に表現されたものは理想的な個人だといわれます。
『幸せな者は外的には穏やかで、内的には喜びが支配する者だ』と表現しています。
第九の「歓喜の歌」に出ている理想的な人類とも似ていますね。「喜び」と「歓喜」。今、人類は新型コロナで危機に見舞われていますが、この曲には、今私たちが必要としているメッセージが込められているようです。
言葉はわからなくても、この音楽なら伝わると感じます。