去る10月2日、宇治市文化センター大ホールで開催された地元の中学校の文化祭(合唱コンクール)を観に行ってきました。
我が教室の生徒さんの中1ピアノ男子くんが、クラスの伴奏者としてこの日、晴れの舞台に立ちました。
会場は1年生(6クラス)・2年生と3年生(各5クラス)の全16クラスの生徒と保護者の皆さん、地域の方々で超満員!熱気むんむんの会場は開演前おしゃべりに花が咲き、開演時間は少し遅れてしまいましたが、開演の合図とともに静まり、校長先生の挨拶、生徒会長の挨拶の後、1年生から合唱の発表となりました。
今年のテーマの「華」の垂れ幕は生徒さんたちの手作り。とても華やかな舞台を演出していました。
わが生徒くんのクラスは5番目の発表。「大切なもの」という、ゆったりとしたメロディアスな感じの曲です。だいぶ弾き込んでいたので、安心して聴いていられる安定した伴奏でした。合唱の声が少し小さいかしら?と思いましたが、綺麗なハーモニーを創り上げていたと思います。
最後に合唱したクラスは「虹をわたって」という曲でしたが、私の印象ではこのクラスが優勝かな?と思いました。後で結果を聞いたら大当たり!!やはり私の耳に狂いはなかった(笑)伴奏と合唱それぞれのパートのバランスが良く、音が客席まで届く素晴らしい合唱でした。
合唱の伴奏は、ソロでピアノを弾くのとは違う難しさがあります。イントロやエンディングで歌がないところは、少し積極的に音を出して合唱をリードしてほしいのです。
また、曲のクライマックスの部分でも、クレッシェンドを少し大げさなくらいかけて合唱の声を引っ張っていく必要があります。
初めて伴奏をする者にとっては、大変難しいと思います。
生徒くんも、また2年生、3年生と伴奏を続ければ、なにか感じるものがでてくるのではないでしょうか?伴奏者と歌い手の本当の一体感を体験する日が来るでしょうか?こういうことはレッスンで習うことは出来ないのです。経験がすべてです。
私も中学時代はクラスの伴奏者をしていましたが、そんな難しいことは何も考えていませんでした💦ただただ楽しかった思い出と、思春期のなんとも言えない心の熱さというものでしょうか?そんな思い出が、この日の中学生たちの演奏を聴いて、懐かしく思い出され、目頭が熱くなりました。
ピアノ教師をしていて、このような生徒の晴れの舞台に接するのは、教師冥利に尽きると言えます。若い人たちと接することで私も歳に負けずに、いくつになっても気持ちだけは青春でありたいと思います。
ちょうどこの日の夕方、生徒くんのレッスンがありました。開口一番「せんせー、緊張した~!!」と言ったので、「上手に弾いていたよ!」と言うと、「えっ?観に来てたのー?」と驚いた様子。なんでもお爺ちゃんまで観に来ていたとか。彼は幸せ者です。
彼曰く、一人で弾く時と違って、「背負っているモノ」がちがった…だから緊張が!と。
私にはそんなに緊張しているようには見えなかったが、彼にとっては大変な一日であったようです。
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