御香宮・天満宮にて。境内には名水100選に選ばれている「御香水」が湧き出ています。
ああ、、本当にやめてしまった~
小学校1年生の時から習っていたS君は今小学校4年生。もうすぐ5年生になるところでした。
彼が入会した時のお母様の言葉を、私は忘れてはいなかった・・
「先生、4年生までは習わせようと思います。」
とても頭の回転がよく、やんちゃ君だった彼はピアノもなかなか良いセンスで弾くことが出来、自分の意見もハッキリと言える子供さんで、リズム感も良く、ピアノステップではSを取得したこともあり、私は彼とのレッスンの時間をとても楽しみにしていました。
彼は最後のレッスンの日、「ピアノは好きだけど他の習い事が沢山あって、思うように練習ができない」と語っていました。
毎日様々な習い事をしているようで、そろばん、英語、書道、スイミング、そしてピアノ。この習い事の中から2つに絞るということを余儀なくされたようでした。5年生からは学習塾にも通うということです。
教える側から見ると、なんともったいないことか。導入・基礎段階を過ぎて、さあこれから本当にピアノ(音楽)の面白さが分かってくるというところで、やめてしまうなんて。
4年くらい習っただけでは、自分で弾きこなすことは難しいです。今までお月謝を払って一生懸命通ったのに、本当にもったいない!
先日、ピアノ教師仲間の先生とお会いした時も、このような「期間限定」のケースが増えてきているというお話で盛り上がった(笑)いや、笑っている場合ではない。習い事は習熟してモノになるまで、長い年月がかかることを、保護者の方々にきちんとお伝えしなければ。
まもなく新年度を迎えますが、お子様にピアノを習わせてみたいとお考えの保護者様へ、私からのメッセージです。
1.最低10年は習うつもりで始めていただきたいです。
2.「がまん」することを子供に諭さなければ、お稽古ごとは成り立ちません。
3.「ちょっと弾けるようになれば良い」という考えが子供さんに与える影響を考えて。
4.続けることで分かること、見えてくるものがあるのです。「継続は力なり」
5.結果を早く出そうとしないことです。子供が伸びる時期はそれぞれです。
以前ブログにも書きましたが、長く続けている生徒さんは、親御さんが「できるだけ長く続けて欲しい」という気持ちをお持ちです。