親は子に期待する。
先生も生徒に期待する。
これ、当たり前のことですが、実は危ない・・・
特に幼児期に周囲が期待過剰になると、子供はそこから逃れようとします。
このところ真剣に思う・・・
みんな、何を求めてピアノレッスンに通ってくるのだろうか?
楽しんでいないな。親と子で・・・
もっと音楽を楽しんでいれば、「練習」なんていう義務を課さなくても、こどもは勝手にピアノと遊び、遊びの中から学んでいくはず。
「先生、うちの子(4歳)ピアノをめちゃくちゃに弾くんですよ。」「ちゃんと、楽譜通りに弾くのはちょっとだけ。」
そんなお母様の言葉に私はこう答えました。
「即興演奏の第一歩!すばらしいです。」「そうやっているうちに、だんだんピアノというものが、どういうものなのか?ということが分かってきますよ。」
「どんどん遊ばせてくださいねー」
時折、レッスン終了後、「先生が連絡ノート書いている間、ピアノを好きに弾いていいわよ!」と言うと、知っている歌のメロディーなどを、教えてもいないのに「探り弾き」で弾く子がいますが、とても楽しそうです。そんな時私は、横で即興の伴奏をつけてあげます。すると、次の週は、一人で伴奏を付けようとしています。
これこそ、ピアノ・音楽を楽しむ第一歩なのです。
教則本が早く進んでほしい、という親御さんの気持ちもわかりますが、幼児期は特に楽しんでいるか否かが重要です。
お子さんに「練習」を強要する前に、親御さんも一緒に歌ったり、踊ったり、子供さんが小さいうちだけの貴重な時間を楽しんでくださいね。