きれいな音でひきましょう♪  ピアノレッスンは 想像力・創造力、そして、やり抜く力を育てます♪

ハンガリーのピアノ教育

こんにちは。11月も下旬、今日は日曜日ですが外は雨模様。一雨ごとに寒さが増す季節ですね。

午前中はブラームスの名作、ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第1番「雨の歌」を聴きながら、少しゆるりと過ごしました。


庄司紗矢香/バイオリン・ソナタ 第1番(ブラームス)第1楽章

 

 

さて、5年ほど前に京都の楽器店で開催された講座、「ハンガリーのピアノ教育」のことが、ずっと頭から離れず、私も何か生徒さんたちとクリエイティブなことをしてみたいな・・・と思っていました。

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この講座は、ハンガリーのピアノ教育者でピアニストでもあるアーブラハーン・マリアン女史が、「人間教育としてのピアノ教育」と題して創造的なピアノ教育について、絵画・建築・数学などを総合し、即興を重視するピアノ教育について、熱く語られました。

マリアン女史は「ピアノの夢~創造的なピアノ学習」という本も出版されていますが、なにせハンガリー語のため、全く読むことができません。この日は、通訳さんを通して、その教育の真髄の一端をご紹介頂きました。

 

簡単にお話しますと、音楽からインスピレーションを受けて、絵を描くことや、またその逆に絵や建築を見て、音楽を即興で作る、というものです。

もちろん、なんでも良いという訳ではなく、そのものの構造の原理(対比・リズム・シンメトリー・アシンメトリー・黄金分割・平行・繰り返し・再現etc.)を知ることから始めます。また、音楽は数学的な要素も多分に含んでいます。このことは、作曲を勉強するとよくわかります。

 

私はこの講座に参加してから、生徒さんたちに試みようとしたのですが、なかなか難しく、やめてしまいました。ただ、発達障碍のある生徒さんに試みたところ、大変興味を示してくれたので、好きな絵を描いてきてもらい、その絵から即興で一緒に作曲してみました。この作業は生徒さんにとっても私にとっても、非常に楽しい時間でした。

彼は、学校では発達障碍のレッテルを貼られていました。ピアノを弾いたり、音符を覚えたりすることには、非常に時間と労力がかかる上、上手く弾くことが出来ませんでしたが、絵はとても上手でしたし、自分で何かを作ったり考えたりすることが好きな子供さんでした。発達障碍と言ってしまえばそれまでですが、私から見ると「個性」に思えました。

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本の学校教育(特に公立の小学校)の現状をみると、ハンガリーとは根本的に違うように思います。また、近年のこどもたちを取り巻く環境も、既製の遊び道具の氾濫やゲームなど手軽に遊べるものが多く、自分で考えて遊んだり、ものを作ったりすることが、昔の子供に比べると下手なようです。(もちろんすべての子供が、ということではありませんが・・・)

 

私は、学生時代デザインを学んだり、書道家でもあることから、こういった取り組みに非常に興味があるのです。音楽というのは、人類の英知が集約された芸術のひとつです。音楽を通してたくさんのことが学べるのです。

 

数年前から私は、音楽を「書」で表現する試みを始めています。名付けて「響書」。

先日、京都の寺町の画廊で「音楽に触発されて」と題して、作品を作っているグループの展覧会があり、ふと立ち寄りました。同志に出会えてたいへん嬉しく思いました。家に帰って考えました。もし生徒さんたちの希望があれば、「響書」を体験してもらったらどうかしら?と・・

 

来年は、ピアノがもっともっと楽しくなるような新しい試みもしてみたい、と考えています。