きれいな音でひきましょう♪  ピアノレッスンは 想像力・創造力、そして、やり抜く力を育てます♪

鍵盤の女王の言葉

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去る6月5日は世界最高のピアニストのひとり、マルタ・アルゲリッチの誕生日でした。その日、CSテレビ(スカパー)でアルゲリッチの特別番組が放送されました。

内容は、毎年開催されている「別府アルゲリッチ音楽祭」や近年の演奏を交えてのインタビューで、マスコミ嫌いのアルゲリッチさんの大変珍しい、貴重な番組でした。

www.tbs.co.jp

私は若い頃、東京文化会館サントリーホールやオペラシティは無かった時代)で、彼女の生演奏を初めて聴いたのですが(小澤征爾指揮・新日本フィル)この世にこんな美しいピアノの音があるのか、と絶句しました。シューマンの協奏曲の緩徐楽章で、自然に涙したことが忘れられません。

18歳の私が大人になった瞬間かも!?「心に響く音楽」と言うより、「魂を揺さぶられる」という感じでした。

まさに天からの使いとしか思えませんでした。以来ずっと大ファンです。

 

 75歳になったアルゲリッチさんですが、指の巧緻性もリズム感も衰えを知らず、エネルギッシュな演奏に以前にも増して音の深み・まろやかさが加わった演奏に釘付けになってしまいました。

 

演奏をしている時は、人を寄せ付けないような堂々としたアルゲリッチさんですが、やはり芸術家・・繊細な部分もお持ちのようです。語り口はとても上品で、シャイなところもお持ちのよう。

故郷、アルゼンチンでは「平和共存コンサート」に参加、これはユダヤ人とアラブ人が理解を深める取り組みのひとつだとか。今年は広島交響楽団とも共演し、「平和と音楽」というテーマで音楽祭を行った。広島県知事から「ひろしま平和音楽賞」を受賞した。

 「音楽はメロディー・ハーモニー・リズムという3つの大切な要素から出来ています。どれ一つ欠けても成り立たない。それぞれの役割がうまく働きあって初めて音楽になる。平和を維持するためには、相手の話によく耳を傾けて、共生していくことが必要。だから音楽をすることは、そういった学びにも繋がる」とお話をされていました。

 

私も、音楽を指導する立場として、こういったメッセージを含ませつつ、日々のレッスンをしてこう、と気持ちが引き締まりました。

 

「今こそ平和と音楽という活動を広げていくことがが必要」と熱く語っていました。

暴力や争いのない、平和な世界の実現・・・

それを思い描くアルゲリッチさんが、ますます好きになりました。