昨夜はロシアのピアニスト、セルゲイ・ソボレフのサロンコンサートに出かけました。
数々の国際コンクールに入賞、ヨーロッパでは玄人好みのピアニストとして、多彩に活躍しているという。
日本ではクラシック音楽人口が少ない為、大都市にある音楽専用のホールでの演奏会では、集客力のあるコンクール1位、2位を獲得した知名度が高い演奏家を招き、採算を合わせるようにしているのが事実です。いわゆる商業ベースに乗る演奏家がもてはやされる傾向にあります。
ですから、コンクールでたとえ優勝しなくても、実力や個性がある演奏家を育くむ機会が少ないと言えます。
今回のサロンコンサートはイギリスのサロンコンサートの形をそのままに、日本で実現する試み。開場時間にイギリスからの紅茶とケーキをいただきました。また希望者には終演後、シャンパン・レセプションの懇親会も用意されていました。
これは、クラシック音楽に興味があまりなくても、シャンパン目当てに来場する聴衆をクラシックファンに育てる役割もあるといいます(笑)
サロンコンサートは大きなホールでの演奏会では味わうことが出来ない、演奏家と聴衆の一体感を感じることが出来ます。
プログラム前半はモーツァルト・シューベルト・ショパン。後半はロシアもので、チャイコフスキー・ラフマニノフ・スクリャービン。端正かつダイナミックに内に秘めた心情をピアノで表現している印象でした。特にスクリャービンの演奏には定評があるというだけあって、最後に弾いたソナタは圧巻でした。
終演後、購入したCDにサインもして頂きました(^^♪
会場となった京都・修学院の「アトリヱ・松田」はレトロな温かい雰囲気とスタインウエイピアノの素晴らしい響きを味わえる居心地の良い空間。素敵なひと時を過ごしました。
また主催者の「演奏家を育てたい」というポリシーあふれるお話にも共感、温かなスタッフの皆さんにも感謝いたします。
帰り道、底冷えの空気も少し暖かく感じられました。