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きれいな音でひきましょう♪  ピアノレッスンは 想像力・創造力、そして、やり抜く力を育てます♪

音に色を感じる?

私はピアノ教師になったが、音大には進んでいない。東京にある服飾大学へ進学した。子供の頃、私の着る服はほとんど母の手作りだったから、自然に洋裁や被服学に興味を持った。小学校高学年の頃、小さなオペラなどをよく観に連れていってもらったが、その華やかな舞台衣装にも惹きつけられた。その頃はデザイナー志望だった。

学生の時は、美術系の科目を沢山履修しなければならなかったが、その中に「色彩学」というものがあって、かなり興味を持って学んだ記憶がある。明度や彩度の世界。社会学や心理学など様々な分野で色彩学が取り上げられる。音楽も色彩と関係がある。

 

子供の時から私は「色聴」(音に色を感じること)をもっている。例えば、ピアノのスケール練習の時、二長調を弾くと強く黄色を感じる。これは「共感覚」と言って、一つの感覚器が受け止めた刺激が他の感覚器にも反映されることなどだという。

一種の病気扱いとする学者もいるらしいが、お医者さんにかかるとしたら、いったい何科の診療科目なんだろう!?私は音には色がある、と普通に思っているので、生徒さんのレッスンで、「スケールに色を感じるか」を時々質問してみる。

すると中学生以上でも何も感じないという生徒さんもいれば、幼児でもそれらしい色を言う子供もいる。長調では明るい色、短調では暗い色をちゃーんと言う!どうも幼児の方が色の感覚を持っている率が高いようだ。

音にも色にも「波長」があるのだから、感じることはごく自然なことなんだと思う。

(ご安心ください。感じないからといって異常ではありませんよ。普通です!)

歴史上の大作曲家も明確に色を感じていたという。(参考文献)吉松隆 著『「運命」はなぜハ短調で扉を叩くのか?』によれば、私が「黄色」と感じているニ長調スクリャービンも、リムスキー・コルサコフも「黄色」だと感じていたという。これには驚いた。

また、色鉛筆やパステルのセットが12色とか24色というのも、音楽の調に通じるところがあって、なんだか面白い。

 色相環チャート-純色12色

ところで、最近の子供向けのピアノ教本や曲集は、必要以上に挿絵が大きく色も鮮やかなものが多くなった。印刷技術も素晴らしく、鮮明だ。しかし楽譜は絵本ではない。挿絵を見て感じて弾くことも大切だが、もう少し子どもたちの想像力、あるいは創造力を伸ばせる「余白」が必要かと思う。マグネット版の五線譜ボードなどでも、最近のはいろんな色が付いているマグネットのものがあるが、私は絶対使用しない。脳みそが掻き回されそうだ!(笑)

色に限らず、固定観念を植え付けてはいけない。音楽を奏でることで自分のオリジナルな発想をもって欲しい。

曲をていねいに仕上げながら、イマジネーション豊かに育ってほしい。