子供の頃、ピアノレッスンの日になるといつも雨が降った。
今振り返るとそれは、梅雨の季節の強烈な印象だったのだ。
先生のお宅のレッスン室に入ると、湿気を帯びたピアノの匂いがした。
ハノン・バッハ・ツェルニー・ソナチネ・・・と、オーソドックスなメニューのあと、やっとこの曲のレッスンに入る。
当時は自分にとってかなり難しく、あまり好きではなかったけれど、何故か今はとても好きだ。
この曲は辛い思い出や葛藤といった遠い記憶や香りまで連れてくる。
それでもこの曲が好きなのは、ふるさと東京の「水辺の風景」が見えてくるから。
私にとって、とても大切な一曲です。
なんだかしんみりしてしまいました~
なーんて、だいじょうぶ、元気です❢