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きれいな音でひきましょう♪  ピアノレッスンは 想像力・創造力、そして、やり抜く力を育てます♪

こんにゃく体操

〈第2回〉

作曲家のT先生に師事して、目標であったグレード検定に合格した後、私は先生に「こんにゃく体操」を教えて頂くことになりました。

伸びのある綺麗な音を出すために、1から奏法を勉強し直したい、と思っていた私にとって、この体操は大変興味深いものでした。

「こんにゃく体操」とは、かつて東京芸術大学で体育の必修科目となっていた「表現者のための身体訓練法」のこと。考案者は野口三千三氏で、「野口体操」ともよばれ、俳優・演奏家など多くのパフォーマーによって実践されてきたとのことです。(この記事を書くのを機に、ネットで調べてみましたら、この体操に関する書籍なども現在多数出版されているようです。)

レッスンはまず、まっすぐに立つことから始まりました。身体の軸を感じることが大切。そして、全身をほぐす運動をした後、指、手首、下腕、肩へと順番に力を抜いていく「脱力」の訓練です。

これがなかなか難しい!かつて、手の拡張訓練のためのフィンガートレーニングをしていた時、脱力についても随分出来るようになっていたと思っていたんですが・・・やはり年齢を重ねて全身が固くなっていたんです・・・

「ニセ脱力はだめだな・・・」と、最初は先生からのダメ出しばかり!「すぐには出来ないから、しばらく自分でやってみなさい。」と言われ、先生が毎回作成してくださるコード伴奏付け課題や、即興課題をこなしながら、この体操を継続してみました。そして、半年くらい経ったころ、弾き心地に変化が現れはじめ、音の変化を先生も認めてくださいました。

弾いているときの感覚は、言葉にあえてするなら「指から身体全体に伝わる心地良さ」とでもいうのでしょうか。これまでピアノを長い間弾いてきて、感じたことがなかった感覚をもつようになっていきました。無駄な力を抜いてプレイするということは、どの分野に於いても理想なんですね。

 

                               (次回に続く)