きれいな音でひきましょう♪ ピアノレッスンは 想像力・創造力、そして、やり抜く力を育てます♪

音楽的な耳を育んで・・・

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        梅雨の晴れ間、木漏れ日が美しい宇治川畔「あじろぎの道」

 

こんにちは。ようこ先生のピアノ教室です。

先日、3歳になったばかりの生徒さんが、体験レッスンに来られました。

まだ、ひらがなも読めないし、左右もわからない・・・のですがー

 

私の教室では4歳からお引き受けすることにはしていますが、3歳のかわゆ~い男の子さんのお母様は、なんでも「ピアノは3歳位から習わせた方が良い」という情報を得たらしいのです。

近年、大手の音楽教室などでは「0歳児クラス」なんていうのもあるようですから、親御さんは情報過多な中で、何を信じていいのか迷われることも多いかと思います。

 

何歳から習わせるか?難しい問題ですね。たとえば、世界的なピアニスト、マルタ・アルゲリッチさんは3歳の時に保育園で男の子に「まさかピアノはひけないだろう?」と挑発され、弾かせたら難なく弾きこなせたが故に、才能を見出されたという話を聞いたことがあります。しかし、よほど家庭が音楽的環境にあるとか、親御さんが音楽家である場合は別として、普通のご家庭のお子さんが3歳でピアノを弾く、ということはあり得ないと言っていいと思います。(神童、と呼ばれるお子さんは必ず音楽的な環境の下で育っています。決して神様が降りてくるわけではないんです・笑)

アルゲリッチさんも先生に師事し始めたのは5歳位からのようです。

 

クラシック界の音楽家(宮廷楽師)というのは元々、ヨーロッパでは「世襲」でした。職人の一種です。毎日音楽を自然に聴いたり、家族が楽器を弾いていますから、習う前にすでに耳が出来ていますし、弾き方も見ているのです。

日本にもこんな言葉があるでしょう?「門前の小僧、習わぬ経を読む」って。

 

そう、習う前に「耳」なんですよね。

ですから習う前の準備として、

1.音楽をたくさん聴いて

2.音楽に合わせて親子で歌ったり踊ったり

3.「ぬりえ」などで指先の巧緻性を育んで

4.お手玉などで運動神経を養って

5.できれば左右がわかるように・・・

6.絵本などの読み聞かせで情操教育を

7.ひらがなもぼちぼち覚えて

8.数字も10まではわかるように

9.ピアノの用意を

・・・・・

などなど、お話をしました。

親御さんは大変熱心で、せっかく習うのだから「ロシアン奏法」のメソッドを使って欲しい、とのことでした。

ロシアン奏法をマスターするなら、電子ピアノでは絶対無理(アップライトでも?)というお話もさせて頂きました。グランドピアノがベストですが、最低限アップライトピアノが必要です。そして基本、毎日ご家庭での練習が必要です。(週に一度通うだけで上手になる、とお思いの方が結構いらっしゃいますが。。)

 

4歳から5歳なら音感も付きやすく、聞き分けが付く年齢です。始めるには最適かと思います。実際には年長さんから小1で習い始める方が一番多いのです。(絶対音感をつけたいなら、4歳くらいまでに特別なトレーニングが必要です。)

いずれにしても、ご家庭に音楽的な環境(家族で音楽を楽しむ)があることが大切です。耳が育つことこそが、上達の条件なんです。

小さい頃からジャンルを問わず、お子さんと一緒に音楽を一緒に聴いて楽しんでくださいね!

 

教室では体験レッスンを実施中!ご連絡をお待ちしております。左バーのリンク先よりお申込みください。

 

 

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YouTube視聴

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6月に入りました。梅雨入り前の爽やかな気候で、毎日スッキリ起きられるこの頃です。私は朝食前に15分間のピアノ基礎練習と朝ヨガ・スロー筋トレ(ゆるい)を40分。

身体も頭も動き出してからの朝食は美味しいです。

 

さて、先日レッスン室のステレオにパソコンが繋がり、高音質でYouTubeを聴けるようになりました。さっそく生徒さんと視聴しました。

レッスンでは、バロック時代には現代の「ピアノ」という楽器は無かったというお話から始まり、奏法やチェンバロという楽器のお話をしました。

チェンバロはハンマーが弦を引っ搔いて音を出すため、レガート(音を繋げて弾く)が出来ません。また音の強弱もつけられないため、上下の鍵盤の音域(音色)の違いで変化をつけるんですね。

 

これまでは、CDなど音だけで鑑賞しましたが、やはり映像を見ることができると本当によくわかります。生徒さんも食い入るように観ていました!

先週のレッスンでは、ピアノでのバロック時代の奏法がもう一つつかめなかった生徒さんでしたが、音をイメージできたようで、上手になってきました。

今日のレッスンでは「バグパイプ」を聴きますよ!

 

実際に見たり聴いたり出来ない楽器は、YouTubeやDVDなどを利用すると良いと思います。

ただし、YouTubeの音源の中には、まったくの素人のものもあるので、ご家庭で視聴する場合は選んで聴くようにしましょう。例外もありますが再生回数の多いものの方が良いと思います。ピアノならPTNAのピアノ曲事典もお薦めです。

 

音楽は語学の勉強と共通点があります。「聴く」「読む」「話す」「書く」の

「話す」を「弾く」にすればあとは同じです。

たくさん良い音楽を聴いて、まず「音楽語法」を知りましょう。

JASRAC問題

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すでに報道等でご存じの方も多いかと思われますが、JASRAC音楽教室を対象とする使用料規定案を策定し、文化庁に届け出ようとしています。

私が所属するPTNA(一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会)は、この案に反対する「音楽教育を守る会」に参画し、署名活動をしています。

18歳以上受講生の方、また生徒さんの保護者の皆さんにも署名のご協力をお願いしております。賛同される方は是非、ご協力をお願い致します。

www.piano.or.jp

 

saigaijyouhou.com

 

abematimes.com

こだわり

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5月も下旬になり、陽射しも強くなってきましたね。

昨日は午前中のレッスンの後、久しぶりに宇治川畔へウオーキングに出かけました。途中、宇治浄水場の前で紫陽花の花が咲き始めているのを発見!季節は足早に過ぎていきます。

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また、南陵町にあったお気に入りのパン屋さんが、市役所の近くにお引越ししたので、立ち寄ってみました。天然酵母のこだわりパンのお店です。ちょうどイギリス食パンが焼きあがったところで、店内はなんとも言えない良い香りに満ちていました。小さなお店ですがイートインコーナーもあり、ウオーキングの時に一休みできそうです。

ホームページはこちら☞ panya-bonne-miche

 

ところで、こだわりパンの「こだわり」って、いったい何なのでしょうね。なんでもそうですが、まずは「食材」だと思います。それがあってこその「職人の腕」!

ピアノも同じ・・・きちんと調律されたピアノで技を磨くということでしょうか?

そして、一音一音へのこだわり!どんな音を出したいのか?イメージに添う音色を得るための試行錯誤を積み重ねて、素晴らしい音楽を再現できるのですね。

ピアノでもパンでも、理想を追及する・・・それが「こだわり」ですね。

 

教室では今、七夕会に生徒さんが弾く曲の選曲も終わって、私も何を弾こうかしら?と考え中。子どもたちに馴染みやすい曲を、と思います。

近いうちに調律師さんにも来て頂きます。愛用のベヒシュタインM型ピアノも、お嫁入りしてきてから2年半になります。部屋にも馴染んできた感じで、ご機嫌な音色を醸し出していますよ。

 

約1か月後の七夕会・ミニコンサートに向かって、全力疾走です!

量か、質か??

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                                 宇治平等院の藤棚

 

 

宇治市ようこ先生のピアノ教室です。

5月も半ばに入り、GWの気分もすっかり抜け、新しい生活にも慣れてきた頃ですね。

この時期、再び体験レッスンお申込みが増えます。

昔は習いごとを始めるなら、6歳の6月6日が良いとされていました。今はあまり聞かなくなりましたよね。実は私も、ピアノを習い始めたのは6歳の6月でした。初めて先生のお宅に伺った日のことを鮮明に覚えています。そして、レッスンの日になると雨が多かった・・・先生のお宅の玄関までの石畳が濡れて、子供心に風情を味わっていた気がします。

 

今の子供たちは自分の意志というよりも、親御さんの意志で習わされる、という傾向があり、3~4歳で入会を希望される方も少なくありません。音楽教育の場合、確かに早期教育のメリットは大きいものの、習う本人にしてみたら、「気が付いたら習わされていた」ということになるんですよね。そのことが後で反抗という形にならなければ良いのですが・・・難しさも秘めています。

 

6歳の6月・・・そう、小学校に入学して新しい環境に慣れてくる頃。始めるタイミングとしては確かに良いですね。

 

さて、レッスンが始まると「教本」や「併用曲集」、さらに「テクニック」「指作り」と、様々な要素の練習に入ります。時折ご父兄の方から、「そんなに何冊もやるんですかー?」と驚きの声があがるので、今日はこの練習の要素についてお話します。

 

教本

まず「教本」は、ピアノを弾くための「楽譜」「音符」「指使い」その他「決まり事」や「楽語」などを、基礎から系統立てて学ぶためのものです。ですから必ず最初から、飛ばさずに、すべて学習します。教本は年齢に合ったものを選んでいます。

 

併用曲集

これは教本の進度に応じて「曲」らしいものを弾くのが目的です。達成感や楽しさを味わえると良いですね。生徒さんの状態をみて、少し難しい曲を単発で弾いてもらうこともありますし、復習として進度よりも易しいものを弾いてもらうこともあります。私は長年ピアノ教師をしていて、この併用曲の選び方が指導者の腕の見せ所ではないか、と感じます。

 

テクニック

テクニックとは「技巧」のこと。ピアノは指で鍵盤を弾くだけで、誰でも簡単に音は出ます。しかし、ただ弾けば良いというものではなく、音楽として美しく演奏するためには、様々な「弾き方」があるんです。幼少時から少しずつ綺麗に弾くための技巧を学びます。初歩では「バーナムピアノテクニック」、少し進んだ生徒さんにはチェルニーの練習曲など。その他多数。

 

指作り

「ハノン」は指作りの教本で最もポピュラーなものです。これはピアノを弾くための「道具」である「しなやかで強い手指」を育てるためのものです。5本の指をくまなくトレーニングし将来的には、あらゆる難しさに対応できる指の能力を開発するためのものです。主に「5本指の練習」「スケール(音階)練習」「アルペジョ(分散和音)練習」があり、オクターブ連打などの高度なものもあります。

 

さて、これらの練習・・・いったいどれくらいやればピアノを本格的に弾きこなせるようになるでしょうか?これは個人差があり、ハッキリ言うことができません。プロのピアニスト(世界的ピアノコンクールに入賞するレベル)になるためには17歳頃までにあらゆる難曲を弾きこなせるテクニックが身についていないと無理だと言われています。頭も指も身体能力も柔軟なうちに、すべてを身につけることが要求されます。

 

しかし、趣味で楽しむためにそこまで到達しなくても大丈夫です。おおよそのめやすですが、チェルニー40番がきちんと弾きこなせて、バッハの平均律も数曲こなせていたなら、クラシックの名曲から、かなりのレパートリーを持つことができます。

いずれにしても、小学校高学年から中学の間にどれだけハードルをクリアできるか、、にかかっていると言えるでしょう。

 

「練習は量ではなく質だ!」と多くの指導者が語っていますが、個人差はあるものの「量」も絶対必要です。これは初歩の段階から言えることです。

たくさんの曲を弾くことで、楽譜を読むのことが早くなり、練習がスムーズに進むようになります。一方で何曲かは120%の完成度を目指して、自分のものになるまで弾き込むとよいですね。人前で弾く機会を多く持つことも大切です。

 

ピアノをある程度弾きこなせるようになるためには「覚悟」が要ります!でも好きであるなら必ずや壁を越えることが出来るはずです。そのためにも習い始める時の「本人の意志」は重要ですし、早期に始めた場合でも、ピアノが好きになるように指導することや、ご家庭の環境も大切になります。

 

そして「継続は力なり!」

習い始めた時のエネルギーを持続させ、なんとか止めずに続けていただきたいと思います。

音楽は一生の宝物なのですから!!

 

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嬉しい知らせ

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今日からゴールデンウィークですね。

昨日はプレミアム・フライデーとのことで、昼間っからビールを片手に宴会しているサラリーマンの姿がTVに映し出されていました。しかし、実際ほとんどの方は関係ないというか、非現実的なイベントのようですね。

その上、世界情勢も混沌としている中、大手を挙げてはしゃいでばかりもいられませんよね。小さな楽しみは自分なりにみつけて、時折、息抜きしましょう。

 

今日はレッスンもお休み。朝からGW用食材の調達へ。指もすっかり回復して、実は今お料理することがとても楽しいんです。まるで新婚時代のような新鮮さ(笑)

それもそのはず、ばね指の手術をしてから3週間ほど、夕食は「ワタミの宅食」にたよっていたからなのです。「宅食」はとてもよく出来ていて、栄養管理師が1週間ごとにバランスとカロリーを考えて献立を作っているので、これはこれで優れた食事だと感心しました。しかし、自分や家族が食べたいものが食べられない欲求不満と、作れない、という情けなさで、精神的に限界を迎えてしまった・・・というワケ。

まあ年配の方々にとっては、とても便利でありがたいシステムだと思うので、また将来機会があれば、たよりたいと思います。

 

話がそれました!

それで、スーパーで買い物を楽しみ、レジを出たところで、教え子のお母さまに再開しました。教え子のMちゃんは年中さんの時から高校卒業までレッスンに通ってくれていた大変優秀な生徒さんで、高3の時に参加したピアノステップではショパン作曲の「ノクターン第2番」をうっとりするような美しい音で聴かせてくれました。その時のことを、今でも忘れることができません。その後教育大に合格し、レッスンは中断となりました。

 

Mちゃんのお母様と少しお話しましたら、大学卒業後は小学校の非常勤講師として勤務し、この春、正規の教員になられたとのこと。「またピアノもやりたい」と言っている、と伺いました。

なんと教師冥利に尽きること!一時はステージに立つことも、レッスンに通うのも嫌がったことがあったのですが、なんとか続けるよう私もお母様も一丸となって支えたのです。もともと真面目で素直さもあり、スランプを克服して頑張りました。その彼女が教育者になるって!感無量です。

 

多くの子どもたちは小学校高学年から中学までで、教室を退会していきます。

しかし勉強や部活が忙しい中、なんとかふんばって高校卒業まで頑張れる生徒さんは存在します。「ピアノが好き」ということが先ずは条件ですが、好きなだけではなく「ふんばれる力」も必要です。そして「ふんばれる」生徒さんはかならずや自分の道を邁進していけるようにも思います。

 

ピアノレッスンで培った「継続力」と「忍耐力」で、これからも人生を切り開いていってほしいと願います。

GW初日、嬉しい知らせに、ほっこり・・・です。

連弾は たのしい遊び

4月も半ばを過ぎて、だいぶ暖かくなってきましたね。

この春、新生活に入った生徒さんたちは、少し疲れが出る頃ではないでしょうか?

新一年生や、保育園・幼稚園に入園した生徒さんは、この時期レッスンも少し低迷する場合があります。しかし、5月のゴールデンウィークを過ぎた頃には、すっかり慣れて、日々のスケジュールも難なくこなせるようになるでしょう。

 

今日はレッスンで取り入れている「連弾」について、お話したいと思います。

ピアノを始めたばかりの頃は、まだ弾く音が少なくて、生徒さんたちは何か物足りなさを感じるものです。早く両手で弾けるようになりたいけれど、ピアノは最初が肝心!ただ弾くだけではなく、音の出し方や手のフォームなどもきちんと覚えてマスターしていくことが大切です。でも、そんな厳しいレッスンだけでは楽しいはずのピアノがつまらないものになってしまいますね。

そこで、私の教室では初歩から音楽的に豊かな体験をしてもらえるよう、「連弾」を取り入れています。最初は先生が「伴奏」という形で生徒さんの横で弾きます。最初はうまく出来なくても、回を重ねるごとに生徒さんの演奏が生き生きしてきます。

 

初歩から「連弾」によって「アンサンブル」の感覚と楽しさを体験することは重要です。自分の出している音以外の音を「聴く」ことで、集中力や協調性を養うことができますね。ひいては「和声感」を身につけることに繋がります。

 

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写真は今、昨年秋に入会された4歳の生徒さんが使っている教材です。ほのぼのとした水彩画の絵本に、手書きタッチの楽譜が大きく書かれていて、小さい子供さんにも音符を認識しやすくなっています。

この本は私がピアノ教室を始めた頃(27年ほど前)から使用している幼児用の定番教材ですが、先生が弾く連弾用の楽譜(後方)も発売され、レッスンがより楽しく進められるようになりました。

 

連弾は音のバランス感覚や、相手との対話のような「掛け合い」もあり、上級になるほど奥が深く、高度なテクニックと音楽性を要求されます。しかし初歩では「遊び」の感覚をたいせつに、何より楽しく弾くことを目標としています。

 

また今年も小学生による「七夕会・ミニコンサート」で、連弾コーナーを設けます。そろそろ選曲も考えていますよ!

連弾楽譜をたくさん揃えて、、さあ、今年はみんなと何を弾きましょう?